内職屋物語 34
先程四国より帰ってまいりました”
大鳴門橋の横風を恐れるあまり
和歌山からフェリーで四国入りする、
裏技?で往復。
台風の影響で船もかなり揺れましたが、
なぜか、船は全然平気なわたしです。
ビールを2-3本ひっかけて、
夜中に凄いスピードで四国に向かう元気のあった頃
(おまわりさん、ごめんなさい!もう十何年も前のことです!)
内職屋物語 33の続きです
職人かたぎのKさんの説明に、不安を覚え
急いで検品!
えらいこっちゃ!
やってもた!
強く金具を打ち付ける事を意識しすぎて、
恐ろしいほど
きっちり金具は付いていましたが・・・
裏側、(お客さんからみたら表紙側)
リベットの頭がぼろぼろにはげているのです!!
あかん”
それにしても
ここまで、ぼろぼろになるとは・・・・
これは、とても納品できん・・・・
なんでや!!?
おやっさんの使ってる鉄板を見ると・・
私が渡した鉄板やないし!
おやっさん曰く、
「兄ちゃんの持ってきた鉄板はちょっと
頼んないから、かかあだけが使って
ワシは、自分専用を作ってん!」
「なんか、鉄板にボール紙巻いたあって使いにくかったし・・」
リベットに傷がいかないように巻いてあるのですが・・・・
まったく、何も巻かれていない裸の鉄板・・・・
これやったら、もし加減して打っても傷いくし・・・・・
「ちゃんと、ついてるやろ!!」
まだ、分かっていないおやっさん・・
一度お母さんが打った物を、
この裸の鉄板で、さらに
凄い力で打ち込まれては・・・・
黙っていたお母さんが
「兄ちゃんちゃんと説明してくれてたやん!」
「あんた、全然聞いてなかったのに
もっと、つよー
もっと、つよー
って、そればっかりやん!」
「裏、全部ぼろぼろやんか!」
「だから、電話して聞いたほうが
ええってゆうたやろ あほ!」
お母さんは、ちゃんと分かっていたのに
おやっさんに、ぼろくそに言われて
押し切られていたみたいでした・・・
挙句に、おやっさんに自分の技術力が無いように
言われながら、我慢しての作業だったのでしょう
「これ、全部不良やったらどう責任とるんや!」
「何でもわかってる顔するからや、あんたは!!」
「内職やおもて、馬鹿にしてたからちゃうか?!」
「わては、知らんでもう!」
物静かだったはずの、おかあさんのワンマンショー状態”
おやっさんのプロ意識に押し切られ、
新しい内職さん開拓の忙しさにかまけて、
お母さんにしかちゃんと説明できなかった
私のミスでした・・・
自信作のはずであった、
サイン帳の
一点を見つめて、呆然とするおやっさんを横目に、
奇跡を祈りつつ、
検査しますと、
良品は数えるほどしか・・・・
不良品は3000はあったでしょうか・・・
納期は翌日夕方、
あと24時間ほどしかありませんでした・・・
内職屋物語 35に続きます
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